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3本の矢で緊張を味方にしてほしい
東京2020オリンピックでの選手の活躍に元気をもらっている人も多いのではないでしょうか。様々なプレッシャーをはねのける姿に、自身と重ね合わせることもあるかもしれません。またプレッシャー同様、緊張との付き合い方も重要です。今日は緊張を味方につけることについて3つの大切にしていることをお伝えします。

緊張の正体とは
そもそも緊張は自己防衛のために起きている現象であり、自身の向上心の証とも捉えています。しかし、準備が足りなかった、自信が持てない、多くの人が見ているなど、緊張やプレッシャーで押しつぶされそうになることってありますよね。まずは自分にとって緊張するときはどんな時か分析してみることも大事です。
私の場合は準備不足です。そこで準備不足だけは避けたいと思い、想定できることは考えて納得するまで準備を整えて本番を迎えるようにしています。

緊張は本当に悪?!
自己防衛として緊張するのであれば、自分を守るために正常な反応ということになりますので言い方を変えれば「危機管理能力に優れている」ということにもなります。
このように緊張は「ここは気を付けたほうがいいよ」とか「ここは危険だから注意して」など、自身を助けてくれる大切な心と脳の反応だと思うと、緊張は私たちにとって敵ではないような気がします。

「笑顔」「楽しむ」「感謝」を忘れない
さて、オリンピックを見ていて今回の大会で特に感じたことがワードで浮かびあがりました。それは「笑顔」「楽しむ」「感謝」です。真剣なまなざしの中にも、心から自身のパフォーマンスを楽しんでいる。それが表情として笑顔で表れる。そして感謝の気持ちを忘れていない。納得いく結果であってもそうでなくても「舞台に立てたことに感謝」をする選手の姿に胸が震えました。
そこで、緊張を味方につけるとしたらまずは、表情は口角を無理やりにでも上げて「笑顔」を作る。マスクの中でも同様に。誰かに見られているから笑顔を作るのではなく自分のための笑顔。
2つ目、私はこの舞台で「楽しむ」、これだけ頑張ったのだから大丈夫と自分を信じる。自分に独り言で言い聞かせることとセルフトークというそうです。
さらに緊張と言う環境をあじわせてもらえることに「感謝」をする。緊張するほどのことですから、そこまであなたを真剣にさせるような、きっとなかなかできない貴重な経験でしょう。人生が豊かになりますよ。そんな経験ができることに心から感謝する。
そのためにも逃げずに緊張と向き合ってほしい。どんな時に緊張するか「分析」し、緊張を和らげるために何をするか「戦略」を考え、当日までに具体的に何をしていくか「戦術」を練ってください。上手くいったときは、どうしたら上手くいったのか、成功事例もしっかり残しておいてくださいね。未来の自分への投資です。その先には新たなチャンスが待っているはずです。

今週も緊張もリラックスもすべてまるっとひっくるめて、キラキラした体験に満ち溢れた1週間でありますように。かく言う私も週末の本番に向けて準備中です。私の人生において緊張はライフイベントのひとつ。だから向き合うしかないのです。そんな経験をさせてくださる皆様に感謝します。

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