『焦りは、声の奥ににじむ。新人アナウンサー時代の私へ』
面接研修の準備をしています。そこで新人アナウンサー時代のことを思いだしました。 新人アナウンサーとして初めてマイクの前に立った日、私は「ちゃんと話さなきゃ」「間違えちゃいけない」と頭の中がいっぱいでした。原稿は覚えたはずなのに、いざ本番になると、声が上ずり、テンポが早まり、間がなくなっていく。気づけば、聞き...
コラム
面接研修の準備をしています。そこで新人アナウンサー時代のことを思いだしました。 新人アナウンサーとして初めてマイクの前に立った日、私は「ちゃんと話さなきゃ」「間違えちゃいけない」と頭の中がいっぱいでした。原稿は覚えたはずなのに、いざ本番になると、声が上ずり、テンポが早まり、間がなくなっていく。気づけば、聞き...
『話そうと思っていたことが飛ぶとき』 話すつもりだったことが、ふと頭から抜け落ちてしまう瞬間があります。誰かと会話しているとき、プレゼンの途中、あるいはカメラの前で話し始めたその瞬間に――「あれ、何を言おうとしていたんだっけ?」と、言葉が宙に舞ってしまうのです。 これは、決して珍しいことではありません。実は...
『生き方も言葉も丁寧に』 11月。師走に向けてガシガシ進む中で、生き方もあわただしくなりそうです。。 先日、クライアント様との打ち合わせで「知らずに使っているNGな言葉」について話が盛り上がりました。 普段の会話で何気なく使っている言葉が、実はビジネスの場では不適切だったりすること、ありますよね。 例えば、...
『失敗を悪者扱いにしない』 言葉を扱う仕事をしていると、「言い間違い」や「うっかり失敗」は、生放送の現場ではつきものです。 それでも、あの時のことは今でも鮮明に思い出します。 若かりし頃、500人のステージで話す機会をいただきました。 ただただ緊張で、足がすくんでいた私。 会はなんとか順調に進み、いよいよ閉...
朝のコラムを書くことが多いのですが、実はその源は夜にあります。 毎夜、素敵な学びがあるのです。それが、私をつくるルーティン。 昨夜も、少人数で講座を行いました。 一人ひとりと向き合うには、大人数では難しい。だからこそ、少人数での講座にこだわっています。 昨日は「話し方」をテーマに、司会者・ファシリテーター・...
「水をやる」 今週は植木に水をやることにひたすら注力した日々でした。雑草に負けないようにと手をかけることも、 暑さでぐったりしている葉に水をそっと注ぐことも、 自然には抗えない「無力さ」と、それでも何かを守りたいという「意志」のせめぎ合いみたいですよね。 人が植木に水をやる。それって、「ただ水をやってるだけ...
『会いたい人に会う』 たとえば、 猛暑日に少し湿った風が頬に気持ちいい夜。 今日は仲間のお祝いの日。「会いたい人に会う」。 それは、どこか遠くにあるようで案外すぐそばにある小さな贅沢。 お祝いが終わって帰ろうとしたら、旧友から突然の電話。 数年前にイベントで再開した幼馴染からの電話だった。 「今、みんなで飲...
『天気を語ることで、心を表現できたなら』 深夜2時半に目が覚めてしまいました。どうしても眠れません。 そう、朝3時半に起きて早朝番組の準備をしたいから。 しかし、今日は一日が実に長いのだから少しでもゆっくり休みたい。 それでも目が爛々としてしまって、眠れないのだから仕方ない。 こうして準備が始まりました。1...
『声が持つ社会的責任』 今週は金曜まで梅雨らしい天気になるそうです。植木たちの水やりも少しだけお休みさせてもらいます。 さて、私のオンラインサロンの映像カメラマンさんによりますと、私の司会進行の特徴は「内容によって声の表情を変えられること」と言っていただきました。 当たり前だと思っていたことが、実は強みだっ...
『終わりなき学び』――プレゼン研修から得た気づき 早稲田大学での講義は、刺激に満ちた時間でした。日本を代表する企業の女性管理職や候補の皆さんにプレゼン研修を行い、それぞれの課題や悩みに向き合う機会をいただきました。 皆さん、ノウハウはすでに持っています。それでも、心の中には不安が渦巻いているのです。緊張、声...