COLUMN

コラム

運というと他人任せのような他力本願に聞こえがちですが、私が考える運とは自分から手繰り寄せるもので、むしろ運が味方してくれないときこそ、運がいい人はある考え方をするんじゃないかと感じます。以下ポイントを挙げてみました。

運がないよねと認める
さてなんとなく「運がないな」ということが続いた時は、自分では気づいていても言葉に出すと認めたことになってしまう。でもまずは「運がない」「ツキがない」と受け入れることで次の対処法が見つかります。そこから何が上手くいかないのか、どうしてそうなったのかなどをとことん考えてみる。自分の不調の原因を突き詰めることが不運から抜け出す一歩となります。

不運を公開
周囲の経営者を見ていますと実に波乱万丈です。しかしさすがだなあと感じるのは一見マイナスに見えることを敢えてさらけ出してしまう。そういう人は強いです。上手くいっていないときはそれさえも「原点回帰のストーリー」として公開します。出直すところまでも物語にして見せてしまうのだから物凄いハングリー。そこで私は気づきました。「きっとこの人たちは一定期間で不運がやってくることは承知している」。不運な時の心構えも分かっているのだなあと。強運な人は不運さえもコントロールしているのかなとさえ思ってしまいます。ということで運をつかむ人は「不運」を公開してしまう。「こんな強運そうな人にも不運があるのだなあ。親しみやすいかも」と思わせてくれる。隙を敢えて見せてくれているのかもしれません。

ミスは小さく、取り戻せるところまでの失敗で抑える
誰でも人間ならミスはあります。しかし決定的なミスや失敗になる前に、ギリギリのところで抑える。こらえることも大事です。例えば「これ以上進めても損失が広がるばかり」と思ったときは辞める勇気も必要ですよね。今までの損失を考えると、取り戻すまでは辞められないと意地になりそうだけれど、そういう時こそ冷静な判断が必要。違和感があったら心の声を無視しないで欲しい。何が違和感なのか。警告かもしれません。一度振り返ってみて軌道修正をすることも大事です。

何をやってもうまくいかないときはチャンスの前触れ?!
しかし戦略も戦術も間違っていないのに成果が出ない。試合であれば相手に僅差で勝てないということを経験したことがあるかもしれません。何が違っているのだろう。努力が報われないとも思いがちですがきっとそういう時は、さらなる成長へのチャンスなんじゃないかなと思います。もっと実力あるよね。本気出してぶつかってきてよ。と運命の神様も言っているかもしれない。それを試練というのかもしれませんが、試練は何かを気付かせてくれるチャンスです。人生においての試練は言い換えれば成長へのチャンスです。あなたが不運を乗り越えた姿を神様は見たいのかも。運に立ち向かってきましょうよ。手ごたえのある人生のためにも!運も不運もすべてあなたの人生を彩るキラキラ輝いた経験になります。

NHK文化センター前橋教室にて「心に伝わる話し方教室」主宰

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