『本番がない日こそ、アナウンサーの仕事』
『本番がない日こそ、アナウンサーの仕事』
アナウンサー、司会の仕事は、忙しい時期と、少し余裕のある時期がはっきりしています。
時には、1日に2つの現場を掛け持ちすることもあります。
今週末も、3日間で5つの本番が控えています。
では、その本番に向けて、何をしているのか。 実は、本番のない時間こそ、準備の時間です。
今日、月曜日は午後に3時間ほど予定がありますが、それ以外はフリー。
明日は午後2時まで、明後日は午後から仕事です。
この時間をどう使おうかと考えています。
・「KANPAIぐんま」の台本を読み、群馬の地酒について調べる
・山田邦子さんのトークショーの台本を読む
・100キロマラソンとヒルクライムの台本を確認する
・NHKリポーターの台本にも目を通す
・私が担当している対話コースの準備も進める
こうして書き出してみると、結構あります(笑)。
でも、ここで大切なのは、すべてを一日で完璧に仕上げようとしないこと。
まずは一度、台本に触れる。 わからない言葉や気になるところを見つける。 調べる。
声に出して読む。
そして本番が近づいたら、もう一度確認する。
一度目に触れておくだけで、二度目に台本を開いたときの感覚が全く違います。
本番当日は、マイクを持って、何事もなかったかのように進行しているように見えるかもしれません。
でも、その「何事もなかったように」のために、実は何日も前から準備をしています。
司会の仕事は、本番だけではありません。
本番で落ち着いて話すための時間も、仕事の一部です。
忙しい時ほど、そのことを実感します。
そして、準備をしておくと、不思議なことに本番で少し余裕が生まれます。
予定外のことが起きたときにも、台本に書かれていない一言を添えられる。
出演者の言葉を受けて、その場に合った言葉を返せる。
会場の空気を感じながら、進行を調整できる。 そんな「余白」は、準備によって生まれるものなのかもしれません。
これは、人前で話す機会のある方にも、そのまま使えると思います。
会議の原稿やスピーチも、前日に慌てて仕上げるより、数日前に一度だけ声に出して読んでおく。
それだけで、本番の余裕が変わってきます。 華やかな舞台に立つことも、もちろん好きです。
でも、その舞台を支えているのは、案外、誰にも見えない地道な時間。
本番のない日に、次の本番の準備をする。
そして本番では、準備してきたことを忘れるくらい自然に、その場に立つ。
そんな仕事を、これからも大切にしていきたいと思っています。
みなさんは、大事な場面の前に、どんな準備をしていますか?
ひとことでも、教えていただけるとうれしいです。
