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『弱い紐帯の強み』

ビジネスの本などでよく出てくる「弱いつながりの強さ」とは1973年米スタンフォード大学のマーク・グラノヴェッター博士の同名論文『The strength of weak ties』によって発表されたものです。

いつも会う人たちは社会的つながりが強い人。一方で年に2回ぐらいしか会わないなど弱い社会的つながりを持つ人のほうが、感度の高い情報をもたらしてくれる可能性が高い

そうです。

もともとは企業と労働者のジョブマッチング・メカニズムを明らかにするための実証実験のために行った仮説でした。グラノヴェッター博士は転職情報の入手経路を調査で、その結果、調査対象者のうち16%は強い繋がりの人からの情報で仕事を得ていましたが、残り84%は社会的つながりの弱い人からの情報で就職していたのだそうです。

今後セカンドキャリアを考えた場合に、技術や資格を磨くだけでなくこの弱い繋がりの紐帯(ちゅうたい)こそ作っておくことが大事になってくるでしょう。良質な情報は違う世界からもたらされるのです。

弱い紐帯に気が付いたところで、それを自分の人生に活かすためには何をしたらよいか。

まずはとりあえず情報に乗ってみる。頼まれたことにイヤを突きださない。まずはやってみるのだそうです。乗ってみるのだそうです。運の波乗りです。

そしてもうひとつ「自分がやりたいことを口に出す」です。自分はこうなりたいを明確にしておかなくては。

話は変わりますが最近の転職事情について。群馬県内でも優良企業に務めながら転職サイトにエントリーし、今いる会社をあっさり辞めてスタートアップ企業に移るという報告を最近受けました。とても仕事ができる人でした。

彼とはこれからの関係が終わるわけじゃないので「弱い繋がり」で繋がっていきたい。いつかは一緒にまたお仕事しようね。と挨拶をして別れました。秋の景色とともに周りにいらっしゃる方の景色も少し変わっていく9月後半です。

今週末は柳家花緑さんの講演会の司会ですよ~。

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