COLUMN

コラム

毎日は書けないけれどほぼ毎週なら書きたいな。
とりあえずほぼ毎週が、ほぼ守られていて今日もほっとしています(笑)

あいさつが苦手
あいさつが苦手。という人、多いですね。挨拶をしなければならない前日はそわそわして眠れない。上手くいかなかったらどうしよう。失敗して恥ずかしい思いはしたくないなど、悩みは尽きません。そこで私なりに考えた挨拶のコツについてお話ししたいと思います。

本当に周りは「敵」なのか
以前にも書いたかもしれませんが、大勢の人の前で話すとき恐怖を感じる一つが視線かもしれません。その視線が「すべて敵」に見えてしまうのです。
大半は「頑張ってください」そんな優しい気持ちで聞いてくれています。でもそんなことないという疑い深いあなたは、一番大事な人を一人思い浮かべて話すのもいいかもしれません。また聴衆の中で誰か一番好意的な人(相づち、うなずき)に向かって話すのもいいでしょう。自分に合った緊張との向き合い方を見つけて「大勢」が怖いという苦手意識からそろそろ卒業しましょう。
それから一つの手法として「私緊張しているので上手く話せないかもしれませんが」と、公開してしまうのもいいでしょう。冒頭に言ってしまうとそれだけでも気持ちがリラックスできるかもしれません。スラスラと話せる方はたいてい準備をしている気がします。
先日もFMぐんま「チャレンジ・ザ・ドリーム」である経営者にインタビューした際に「何も考えてこなかったし、資料もないよ」とおっしゃったのですが、実は事前に送った質問を熟読し、答えをすべて考えてきてくれていました。多忙な経営者の方ほどそのような準備には時間を惜しまず使っているようです。
何はともあれ、いくら取り繕っても「素」が出てしまう。きれいに分かりやすく話すことも大切でしょうが、それ以上に一生懸命に、たどたどしくてもいから話すことが「心に伝わる」あいさつなのだと思います。
昨日は中之条ガーデンズのグランドオープンでした。スピーチを聞くだけで、洗練されたスピーチの学びが沢山あります。ぜひ皆さんも様々な場面で出会う「スピーチの達人」のあいさつを聞いてください。

スピーチの達人が心がけていること
スピーチの達人はどのような組み立てで話をするか。私なりの見解をお話しいたします。
組み立てはざっくり3部構成です。
最初の最初は「皆さんこんにちは。○○です」から始まりますが、そのあとの内容ついて、最初に話すのが季節のことやトピックスに触れながら本題に入る「慣らしトーク」。
先週群馬県LPガス協会さんに呼んでいただきまして「ニューノーマルに対応したマナー接遇講座」を行いました。
そこで私が引用したのが、マスターズで優勝した松山英樹さんのトピックス。
「マスターズの優勝に歓喜して寝不足の方も多いでしょうね。松山選手と言えばキャディーさんがコースに向かってお辞儀をする姿勢も世界から注目されました。この感謝の気持ちこそが私たちが忘れてはいけないマナーです。今日はそんな感謝の気持ちがしっかり相手に伝わるようなマナーを学びましょう」と、こんな感じです。実はこの話題は直前に雑談でLPガス協会の専務さんが教えてくれたのです。たかが雑談、されど雑談で、皆様の気持ちを和ませて講座をスタートさせることができました。マナー接遇がなぜ大切なのかを講座の導入で伝えました。
2番目は本題です。
ここではオリジナルの体験談などを入れます。人間味あふれる話ならプチ失敗談。心温まる話なら家族との思い出、熱い決意を語るなら好きな言葉(座右の銘)などです。
さきほども少し触れましたが、中之条町が5年の歳月をかけて進めてきた「中之条ガーデンズ」がオープンしました。私もお仕事で呼んでいただき伺いました。ここで式典が行われましたが、その際のあいさつで衆議院議員の小渕優子氏が、花にちなんだお話をされました。ご両親が好きだった花について触れていたのが印象的でしたね。このように誰もが話せるストーリーではなく、あなたでしかない話が、相手の方の心に響くと私は信じています。
3番目はまとめです。
今後の抱負や「これからなりたい姿」などをお話ししてください。
先日、プライベートレッスンでフリートークを一緒に学んでいる受講生さんと、自身のキャッチフレーズ作りをレッスンで行いました。その方は90歳までイキイキとお茶(茶道)を楽しみたいとおっしゃってくれたので、であれば私は「90歳でうんちくマダム」と自身にキャッチフレーズを付けました。
新入社員であれば「先輩方のご指導をいただきながら、自身も成長できるように頑張ります」。また転職された方などは「不慣れなことも多いかと思いますのでご指導をお願いいたします」など、実績はあってもこの場所では新入社員と言うことを忘れずに謙虚なお気持ちでスピーチされることも忘れずに。

私のあいさつやっちゃった(失敗)談
コラムの最後に「あいさつやっちゃった(失敗)談」を。
私が新入社員の挨拶でカッコよく話そうとして「自己の高揚を高めます」と訳の分からないことを緊張して話し、先輩に「どれだけ高いところを目指すの?と」突っ込まれました。またある場所では「会社の顔に慣れるように頑張ります」と、先輩方を差し置いて、これまた大きなことを言ってしまい周囲からドン引きされたこともあります。こういった失敗もコラムで紹介できれば少しは皆さまの救いになるかな。失敗を恐れずにあいさつを楽しんでくださいね。今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。

上毛新聞TRにて打ち合わせ

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