今週気になった言葉「自己効力感」
自己肯定感は聞いたことがあるけれど自己効力感はあまり聞きいたことがなく、気になって調べてみました。結論から言いますと自己肯定感は「あるがままの自分を受け入れること」。
上手くいかなくてもそのままの自分を受け止め肯定することです。一方で自己効力感とは「自分ならできる」と自分の力を信じてあげることだそうです。
自己効力感を上げるための4つのポイント
もしもあなたが結果を出さなくてはならないときは「自分ならきっと結果を出せるんだ」という強い意思が必要です。しかし、ただ言葉で思っているだけでなく、分析して何故自分はできると思うのか?根拠はどこかをはっきりさせておいたほうがより効果的です。
4つの視点で自己効力感を上げることを意識してみましょう。それは①自己達成②代理学習③社会的説得④情緒的覚醒です。
小さな成功体験
1つ目の自己達成は、私は小さな成功体験をコツコツと積み上げることです。
毎朝気持ちよく起きる、目の前に落ちているゴミは必ず拾う、会った人には自分から挨拶する、隙間時間に部屋掃除をすると、いたって簡単なことばかり。でもこれらを細く長く継続させることで段々と運も付いてくるんじゃないかなって。そうそう大谷翔平選手の目標達成シートにも「ごみ拾い」の項目がありました。当たり前のことをちゃんとやるって大事なんだなって改めて思ったりします。
あの人だってできたのだから自分もできる
私の知り合いの女性が「〇〇さんがやっているから私もチャレンジしたら思ったよりすんなりできました」と話してくれます。彼女は頑張り屋で苦手なことに果敢にチャレンジする。そんな姿が私に刺激を与えてくれるのですが、苦手なことがあると彼女を思い出して「〇〇さんも苦手なことにチャレンジしていたから私もやってみよう。乗り越えられない壁はない」と言い聞かせます。これぞ「〇〇さんもできたから私もできる」という代理学習です。代理学習をしてくれる友人や仲間は、自分とスキルや置かれた環境が似ている人が良いでしょう。
「あなたならできる!」という魔法の言葉
周囲に褒められると俄然やる気が出るのは人の常。なかには拗ねちゃう人もいるけれど、ほとんどは褒められて嫌な気持ちになる人はいないでしょう。しかし「私を褒めて」とお願いするわけにもいかないし、評価してもらうために行動するわけではない。社会的説得力が自己効力を上げるために必要と分かっていても、「褒められないよ~」と嘆かないでください。あなたの周りに褒め上手さんはきっといるはず。自分に自信がなくなったときはこっそり褒め上手さんのところに駆け込んで、敢えて褒めてもらうようにするというのはいかがでしょうか。褒め上手さんは人の強みを見抜く力があります。きっとあなたの良いところを見つけてちゃんと褒めてくれますよ。称賛や励ましはビタミン剤のようなもの。元気が出ないときは褒め上手さんに頼ってください。実は褒め上手さんは、面倒見が良い人が多く、誰かの役に立ちたいと常日頃考えているので、人の良いところを発見するのが上手いのです。また頼られるのが好きなはずですから。
せめてこのくらい・・
最後は情緒的覚醒。情緒を安定させるには日頃の規則正しい生活が大切ですが、忙しいビジネスパーソンは睡眠時間の確保も難しい、朝食は抜きで仕事に向かう、パソコンでのデスクワークで肩が凝り、ドライアイに悩まされる、運動不足が解消されないなど、なかなかハードルが高かったりします。そこで私の提案は「せめてこのくらい、自分の体に良いことをしよう」です。朝食は抜きだけれど朝日を浴びて軽く一口でも何か食べる。睡眠時間は確保できないけれど、寝る前に不安なことは考えず楽しかったことだけを思い出して寝る。ほんの少し自分の心が喜ぶことをしてあげましょう。知人は仕事で行き詰ると座禅を組むと言っていました。そして何より、心がワクワクすることに素直に向き合う。一緒にいると楽しくなる人とのご縁を大切にしてください。
とにかく自信が大事
自己効力感が湧いてきて自分ならできるという気持ちが高まると、成功率も上がってきます。自己効力感とは「自信」です。日頃から自己効力感を高めて、目標を達成することに喜びを見出す『心の体質改善』を目指してみてはいかがでしょうか。私も日々自分を鼓舞して自己効力感を上げるレッスン中です。喜び溢れる人生を送るため(成功)には自己効力感を上げ、目標達成に向けて愚直に向き合うことが不可欠と思われます。
NHK文化センター前橋教室にて「心に伝わる話し方教室」主宰