COLUMN

コラム

だれでもスランプはあるはず。新年度が始まり大型連休も終わり、そろそろ新しい環境に慣れた時にやってくる五月病。五月病なのか果たしてスランプなのか。どちらでもいいけど落ち込むことはありますよね。

好事魔多し
その日はとても調子が良く、新年度も順調にスタートしたかに見えたある夜のことでした。毎週バドミントンを楽しんでいて、体調もすこぶる良く、いつもであれば無理しないと言い聞かすところを「大丈夫、いける」と前に一歩踏み出した瞬間、右足がグズグズといったような気がしました。スローモーションのように手からラケットが離れ、倒れていく私。
痛さと怖さとやっちゃった・・という不安の中、倒れた私はそのまま体育館にあるマットにくるまれて車に運ばれ病院に。車の少しの揺れも痛く、病院に到着すると車椅子で診察室に運ばれました。やっぱり調子がいい時は好事魔多しなんだ。分かっていたのになあ、なんてぼんやり考えながら看護師さんにお世話になりレントゲン室に運ばれました。

限りなく骨折に近い「重症な捻挫」
足はみるみるうちに腫れていきました。レントゲンで確認し「捻挫ですが骨折の恐れもあるのでCTを撮りましょう」との診断。
どうしよう。今週末には式典の司会。来週も野外でアナウンスの仕事。FMぐんまのニュースだけでなくNHK講座や打ち合わせなど、どのように調整したらいいのか。また骨折の場合1か月は松葉杖かもしれない。周囲への迷惑を考えると足の痛みより心が痛む。健康のありがたみを改めて感じ自己管理の甘さに頭を抱えました。

休めない運命と休まない宿命
結局骨折していたわけですが、ケガの翌日はお詫びとスケジュール調整に一日追われてしまったわけで、ちょっとヘトヘト状態になりつつも何とか週末の司会までに自力で立てるようにしたいと思っていた矢先、ケガをして2日目の朝5時半。その日打ち合わせを予定していた経営者の方から「あなたが会を司らないと進まないから、来てほしい。迎えに行くから」と連絡をいただきました。休めない運命と休まない宿命。痛くて歩けないけれど松葉杖2本使用して会議に出席。3時間の会議が終わり、自宅に戻るとどっと疲れが出て倒れ込むように寝込んでしまいました。が、実はそのあともうひとつどうしても外せない打ち合わせがあって結局はケガから2日目にして半日ぐらい打ち合わせに追われていたわけです。

えっ、これってスランプですか
そんな状態でしたから回復しなければいけないと、脳が判断したのかケガから2週間で松葉杖も使用せずサポーターをしながらですが歩けるようになりました。ただ身体のどこか1か所でも体調が悪いと呼吸が浅くなったり注意力が散漫になったり、司会であれば読み込みが足りなかったり、集中力が欠けたりと、今までできたことが上手くいかなかったりして。気がついた時に「あ、私スランプかも」と自覚してしまって。
スランプはスランプと自覚したほうが良いのか、しないほうが良いのかはとりあえず議論から外します。

悩んだ時の駆け込み寺
こうやって悩んだ時、私の相談相手は「本屋さん」。最近ではポチっと欲しい本を購入することも増えましたが、本屋さんに足を運んで気になる本を多ジャンルで購入する。そんなことをしています。今回は足を引きずって本屋に行きましたので少し恥ずかしくもあり、なるべく早く選ぼうと直感で10冊程度を購入してきました。
その中の1冊の1文にピンときた「詰めが甘い」というフレーズ。そうだ、私のスランプの原因は「最後のもう1回の練習、最後の確認など詰めが甘い」と心に刺さりました。そんなことを考えているうちにいつしか”スランプ“という言葉も薄れていったわけです。
街の本屋さんが少なくなってしまい大型書店さえもオンラインに押されがちですが、本屋さんに助けを求めて駆け込むのは私だけではないはず。どうかこれからも街の本屋さんがそこにあってほしいと思う今日この頃です。今日も最後まで読んでくださりありがとうございました。

オンライン動画撮影前の打ち合わせ

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