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『枯れ木に花咲くに驚くより、生木に花咲くに驚け』

昨夜の話し方教室で素敵な言葉を発表してくれた女性がいました。

枯れ木に花を咲かせるのは花咲か爺さん。この奇跡に驚くことよりも、生木に花が咲くという当たり前と思っていることこそ驚くべきではないですか。と、江戸時代の哲学者三浦梅園が言ったそうです。

 

今年は酷暑と、印象が薄かった秋。当り前だと思っていた夏を秋のバランスが崩れたせいでしょうか。実家のザクロが実らなかったと母が嘆いていました。柿もしかりで、実ったけれど実がぶよぶよとしている。ネギ農家さんに今年の出来具合を聞くと「うーん、いまいちですね」という声。

 

私たちが当たり前と思っていたことは日々の営みでさえ当たり前ではなくなってきています。

 

今あるものにもう一度感謝する。当り前にこそ感謝する。と、自然の営みへの感謝が募ります。

 

今日も当り前のようにこのコラムを読んでくださるあなたさま。いつもありがとうございます。枯れ木に・・・という言葉に出会ったことで、日々の当たり前を見直す機会をいただきました。当り前のように生きていることは尊いです。

話し方教室に通って下さっているクラスのまとめ役の男性が体調を崩されてお休みされました。当り前に居てくださったことに感謝して、また早く復帰できることを祈ってこのコラムを書かせてもらっています。

 

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