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『失敗は イケてる大人の娯楽』

朝5時です。彼岸の入りです。十五夜はおだんご。彼岸にはおはぎが食べたい食いしん坊な奈良です。ラジオを聴きながらコラムを書いています。新しい情報に溢れています。

さて、話は飛びます(笑)

ここのところあり得ないようなミスやミスになりそうなヒヤリハットが続きました。失敗をいつしか恐れて怯えていました。

すると大事な時ばかりに失敗が引き寄せられてしまう。このループに陥っていた私には「失敗」の言葉ばかりが目に付くようになりました。

2022年に前橋ブックフェスが行われた時、発起人の一人である糸井重里さんが「失敗の海に飛び込もう」というような表現で新しいイベントに臨んでいました。プロダクトデザイナー秋田道夫さんの著書『機嫌のデザイン』ではメルカリでモノを買ってみるのは敢えて失敗の経験を学びに行くため。と言っています。「物事損をしないと徳に至らない」。もっと言ってしまえば損を引き受けて「新しい買い物」に挑戦するのだそうです。

敢えて失敗や損を引き受ける。かっこいい。

モノ、コトを扱うクリエイティブなお二人が失敗を楽しんでいるのは、どうやら失敗にこそ人生の醍醐味があるのかもしれませんね。

そうそう、会話の中で自慢話はとかく盛り上がらないけど、失敗した話をすると盛り上がるし面白がってもらえるし、何よりも人間的魅力が失敗には詰まっている。失敗を楽しむ。失敗に飛び込む。もはや「イケてる大人の娯楽」の気がしてきた。

※写真は前橋ブックフェスのスペシャルサポーターみうらじゅんさんと。今年の同フェス開催の記者会見にて。

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