『NHK「マイあさ!」の放送を通じて感じたこと』
ナラティブコラム
『NHK「マイあさ!」の放送を通じて感じたこと』
「マイあさだより」は、1ヶ月半に一度の心地よいタイミングで訪れます。これ以上多いと早起きが続かず、少なすぎると感覚が鈍る…。そんなバランスの中で、今回2回目の放送を迎えました。
放送を終えた後、「語り口が良い」「前橋の放送が楽しみ」といった嬉しい声が寄せられました。思えば、NHKのオーディションを受けた際、「夕方の番組だからあなたくらいの落ち着いた声がいい」と言われたものです。当時、低めの声だという自覚はあったものの、別の番組でも「声が低い」と指摘されショックを受けたことがありました。そんな私が、朝5時台の番組リポートを担当することになったのです。
朝の放送は「爽やか」「明るい」「ハキハキ」が求められますが、私の声は夜向き。でも、大好きなラジオ番組だからこそ、挑戦したいと思いました。
こうして、朝の放送に向けた声作りが始まりました。人の声はトレーニングをしなければ、35歳をピークに衰えていくと言われています。NHKで放送を担当していた頃が、私にとって声のピークだったかもしれません。その頃ですら「落ち着いた声」と評されていたのですから。
しかし今回は、声そのものではなく「語り口」を褒められました。そう、表現力は鍛えられるのです。それを改めて実感した朝でした。
幸いにも、前日のFMぐんまでの勤務でニュースを読んでいたこと、週末には式典の司会を務め、声を鍛える機会があったこと。それらが活きたのだと思います。
日々精進。改めてその言葉の意味を噛みしめる時間となりました。
聞き逃し配信もございます!https://www.nhk.or.jp/radio/ondemand/detail.html?p=J8792PY43V_04
※写真は今回取材でお世話になった尾瀬の運び人、歩荷(ぼっか)の萩原雅人さんことマー君。