チャンスの女神がやってくる
チャンスとは実に自然にやってきます。数年経って「あれがチャンスだったんだ」と振り返って気づくこともあれば「これってチャンスだよね」とその瞬間に感じることも。そして当然どちらもあるんだよね。どちらにしても掴みやすい人と、もう少しで掴めるのになっていう人がいるのも事実。私が主宰する話し方教室では技術指導だけでなく、話す内容も大事だと伝えています。そしてどんなことでも明るく転換していくと、嫌でもチャンスを掴みやすい体質になるのだと、私の周りのチャンスを掴んできた先輩方が教えてくれました。
また、やりたいことを具体的になるまで落とし込み、色々な人に話しているとチャンスがやってくる場合があります。その場合でもチャンスをちゃんと掴めるように、準備をしておく必要はあるでしょう。ひと前で上手くスピーチがしたいのであれば、練習をする、上手い人のスピーチを聞くなど方法はあるはず。とても簡単な当たり前のことだけれどなかなかできない。だって人は日常起きる様々なことに振り回されてしまうから。
そこで、チャンスを掴みやすい体質になるために、こんなことを実践してみたら良いのではということを経営者の先輩方にお聞きした話の中から3つほどピックアップしてみます。
まずはネアカになる。ネアカとは根暗の裏返しですが、単に明るいというより意識して明るく毎日を楽しんで生きている。何事も目の前のことを楽しむということ。経営者で成功している方々はおしなべてネアカが多いというのも、私が番組を通じて10年間取材とインタビューをしてきた実感。まずはネアカを目指してください。特に暗く考えがちな出来事が起きた時ほどネアカを目指す。マイナスのことをプラスに転換するチェンジ脳をスイッチ押して欲しいのです。マイナスに見えることをプラスに変えられる力は思考トレーニングで鍛えられます。ある経営者の方は逆境の時ほど燃えると言っていました。これも逆境というマイナスをプラスに変える力を存分に発揮しているからかもしれません。
次に自分の強みを自分でプロデュースすること。そうするときっとあなたの役割が何かも見えてきます。私はある強みを引き出す性格診断で30数項目の中の1位がコミュニケーション能力の高さでした。どことなく気がついていましたし、テストで意識的にコミュ力が高くなる項目に多く「はい」と答えていたかもしれません。しかしそれでもいいのです。世界的に有名な性格診断で太鼓判を押してもらったのだからと自分で暗示にかけています。
例えば誰も知らないような異業種の集まりで物怖じしそうになったとき「私はコミュ力高いからここでも皆さんに話しかけられる!」と自分に言い聞かせています。そして友達を沢山作ることに成功している自分がいます。そんなふうにふるまっていたら「奈良さんが来てくれると明るくなるからまた来てください」とネットワークが広がっていったのです。
人は、とかく誰かと比較して自分が劣っていると感じ落ち込み、自分が欲しいものをライバルが持っていると、羨ましいなあとそこに目が行きがちです。エスカレートすると嫉妬になってしまいます。嫉妬に人生の時間を使うのは全くもって生産性がないし無駄です。だから嫉妬をえいやって、追いやるためにも自分の強みを自分が理解してプロデュースすることが大事なんじゃないかなって思います。そのためにも良かった自分を褒めてあげてくださいね。どんな小さなことでも良いから。
もうひとつ、徳を積むということ。ちょっと難しそうに聞こえるかもしれないけれど、そんなことは全くありません。毎日誰かに良いことをしてあげたかを意識すると、自然に徳を積むことに繋がります。電車の中で席を譲った、重そうな荷物を持っている人を手伝った、家族のためにお夕飯で一品メニューを増やしたなど。そんなに難しいことではありません。
そしてここが大事なのですが「私、やってあげたわよ」とアピールしないこと(笑)私なんか未熟ですからついついアピールしたくなるのですが、他人の評価よりまず自分を褒めてあげてください。「私、頑張った」「私ってなんて優しいのだろう」など。もっと言ってしまえば特に負荷がかかることほど徳の人生貯金がチャリンと積めます。例えばライバルを助ける。自分も辛い時に、相手の辛さを理解し手を差し伸べる。などです。そういうのってきっと誰かがどこかで見ているのだと思います。
まだまだ私が経営者の方から教えてもらったことは多岐にわたりますので
次回にまたお伝えできたらと思いますが、今日はこの辺でおひらき。
最後までお読みくださりありがとうございます。