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コラム

自分のリーダーは自分」という言葉が好きです。ですからリーダー(自分)のモチベーションが下がっていたらこれはもう大変。なんとかしなきゃ最高のパフォーマンスは発揮できない。だからかもしれませんが、リーダーはいつもベストな状態でいるためにも自身を鼓舞してでもモチベーションを上げることが大切です。では具体的にどんな言葉をかけてあげたら良いのでしょうか?

NHK文化センターの話し方教室で「モチベーションを上げる言葉」について議論を交わしました。みなさんはどんな時にモチベーションが上がりますか?人から褒められた、または認められてモチベーションが上がるという場合もあります。頑張って取り組んできたことを見ていてくれた人がいる。これはとても嬉しいもの。

私も然りです。先日ある企業の会長から「司会上手だったよ」と褒められ素直に頬が赤くなるほど照れくさくもあり単純に嬉しかった。1700回以上の司会をしていても毎回真剣勝負なのでそれを見ていてくれ、ストレートに褒めてくれたことが励みとなりました。このように人からの評価もモチベーションアップになり「また頑張ろう」という気持ちになります。

また自分が自分のモチベーションを上げるための方法を無意識に何かしらしているのでは?例えば本を読む、映画を観る、仕事で刺激を受ける、目標を作ってゴールを目指す、自分へのプチご褒美、食べることなどモチベーションを上げる方法は人それぞれ。無論、モチベーションを上げる言葉を持っている人は強いですし、自分を励ます言葉も用意しておくと、何かしら起きた時にモチベーションダウンを防げるでしょう。話し方教室の先生としては「言葉を武器」にしてモチベーションを上げてほしいと願い講座で話し合うことにしました。

実はモチベーションを上げる言葉についての講座は私の原体験がきっかけでした。決まっていた仕事がクライアントの意向でキャンセルになった。こういうことはよくあるのですが結構しんどいです。どこが悪かったのか、何がいけなかったのか?替わりにどんな人が担当するのかなど、良くない妄想で頭がいっぱい、胸が張り裂けそうなときに、話し方教室の生徒さんが「奈良先生、先生は自分をカズさんのような存在だと思ってください」と恐れ多くも言っていただきました。カズさんとはサッカーの三浦知良選手。つまり三浦選手はここぞという時にピッチを駆け巡るレジェンド。毎回フル出場するわけではない。「今回は私の出番じゃなかったんだ。ただそれだけ」そんな励ましの言葉だったと思います。私はこの言葉を今もお守りのように大切にしていて時折苦しくなると助けてもらっています。

人はそんなに強くない。でも思ったより弱くもないと思います。そしてどんなに一生懸命やっても状況が変わらないことももちろんあります。やれることはすべてやりつくした。そんなときはこれまた話し方教室にいらしているご住職が教えてくださった「これでいいのだ!」(バカボンのパパの名言)。人って頑張りすぎちゃうんだよね。特に私の周りの経営者の方は起業したての方が多くみなさんこれでもか!というほどフルスロットル。頑張りすぎている皆さんに私はモチベーションを上げる言葉として「頑張って」などとは軽く言えません。むしろご住職が教えてくださった「これでいいのだ」こそ、お伝えしたいメッセージなのです。そしてこのフレーズは私たちのモチベーションを保つための最後の砦のような言葉なのかもしれません。流れに逆らわず、欲張りすぎず。これでいいのだ!で生きたいものです。

ということで、今日のコラムもこれでいいのだ。書きたいときに書けばいいのだ。みなさんも、やりたいことをやればいいのだ。

あれあれ、不思議なことに言葉尻に「いいのだ」という肯定文を付けると、すべての物事が受け入れられるようになります。辛い時自分を責めすぎずに「これでいいのだ」を実践してほしいのだ。

最後まで読んでくださりありがとうございました。今日はこの辺でおひらきなのだ。

リアル教室は群馬県庁昭和庁舎にて

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